2012.01.27 Friday
恐怖、狂気、凶悪プリンス「デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-」
THE DEVIL'S DOUBLE 評価 8イラク元大統領サダム・フセインの息子であり、その地位を盾に蛮行を繰り返した狂気の王子ウダイ・フセインの影武者にされた男が自信の経験を書き綴った原作、それを映画化した映画「デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-」を観賞。
原作者でもある主人公ラティフ・ヤヒアとウダイ・フセインの二役を見事に演じるのは「マンマ・ミーア!」、「17歳の肖像」のイギリス出身のドミニク・クーパー。監督は「007 ダイ・アナザー・デイ」、「NEXT -ネクスト-」、「狼たちの街」などのリー・タマホリという人。イラクの公用語はアラビア語、クルド語ということですが、劇中の会話は全編中東訛り風な英語。製作はアメリカなのかと思いきや、製作国は実はベルギー、らしい。

本来なら平凡ながら明るい未来を送るはずだった家族思いの青年ラティフ。彼はサダム・フセイン大統領の二人の息子の長男ウダイに顔がそっくりということで、ウダイの影武者になることを強要される。断るならば酷い拷問を受け、家族も人質状態。選択の余地はなくラティフのウダイの影武者としての人生が始まる。更にウダイ本人に体格身なりなどを似せさせられ、常に敵対する組織から命を狙われているウダイの変わり身となり、また今まで経験しなかった贅沢で優美な日常が彼を待ち受ける半面、父フセイン、長男ウダイの冷酷な本性をも目の当たりにする。
という当事者にしか知りえないリアルな物語が中東アレンジな洒落たBGMとどこの国でロケをしたのか、とりあえず中東国のいずれかであろう、荒涼だけど壮大で優美なロケーションが目を引く映画でした。そして物語はイラクが石油問題でクェートに侵攻し、アメリカ率いる多国籍軍が介入したイラクとの紛争、湾岸戦争をも交えて描かれてました。 フセイン政権が没した今だからこそ、作ることが出来た映画でもあるんでしょうね。なかなか貴重な見応えある映画でした。
と、それでいて、完全に史実映画に偏って、厳かに厳かに、という映画ではなく、影武者であるラティフと大統領の息子ウダイと二役演じるドミニク・パーカーが、魅力的で、またウダイのときのドミニクの演技がかなり狂気染みている。また実際にいたであろうが、ウダイの女サラブ(女優はリュディヴィーヌ・サニエ)が、すごい美人で映画に華を添えている。R-18指定、実際のウダイの蛮行はきっと目も当てられないほどだと思うが、この映画ではその一端が残酷に描かれており、事実を基にしているので、全てのシーンを食い入るように見入ってしまう。そんな事実を描いたシネマティックな作品でした。






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GREEN LANTERN 評価 6







PRIEST 評価 6






LOS OJOS DE JULIA 評価 8
MONSTERS 評価 7
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51 評価 5