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女美叫喚「インキュバス 死霊の祝福」
DEADLY BLESSING 評価 5 
 映画『インキュバス 死霊の祝福』(1981)鑑賞。ウェス・クレイヴン監督。日本未DVD化。米サイトでCMたくさん観ることで無料視聴できた。機械とよそ者を嫌う村へ越して来た美女たちが陰湿に襲われる…。特筆すべきはポスターが洒落てることと、うら若きシャロン・ストーン。くらい?@otomura2

 
 
 ぽつんと教会の建つ辺鄙な田舎町。村人たちは教会に集い厳格な戒律とともに生活している。村人は一切の機械を使用しない。そんな村にも徐々によそ者が住むようになり、村の掟と関係ない者たちは機会を使いごく普通の生活を送るのだが…。村人たちはよそ者をインキュバス(悪魔の一種)と呼び嫌うのだが…。



 
 
 という物語。とりあえず、シャロン・ストーンのこのブルー基調のポスターが80'sホラー感バリバリでそそられた理由。タイトルも良いけど、そのフォントも80'sな雰囲気で良い。邦題には死霊の何々〜的なこれまた往年の流行が感じられ、良い感じ。



 
 ただ、監督は「エルム街の悪夢」のウェス・クレイヴンだが、中身はそんなに良い感じでもない。個人的にはうら若きシャロン・ストーンの艶めかしさ、と他にも数人の美女が、邪悪な者に襲われるので、とってもお約束的な往年ホラーのシンプルな設定と、ポスターのカッコ良さで満足だが、どうしても観るべきホラー映画ではないと思う。が後半少し見ごたえあるホラーな場面もありマニアには良いかも。全体的には単調な場面が多い。にほんブログ村 映画ブログへ

 睡眠中の女性を襲うのはまさにインキュバスですね。

 
 
 
 
 
| 鑑賞:ホラー系 | 23:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
悪魔的悪魔「死霊のはらわた(2013)」
EVIL DEAD 評価 6
 映画『死霊のはらわた(2013)』鑑賞。確かに今まで観た映画の中でも上位に位置するグロさ。あと悪魔の台詞が卑猥、お一人逃げるように退出したし。映像はスタイリッシュで若手俳優の悪魔的演技も良いけど内容は限りなくシンプルでグロさだけが目立っている印象。グロいのは全然平気なんだけど。@otomura2

 とは言っても、残酷描写が売りの映画ですから、そこが目立たなければ意味ないですし、それがこの映画の存在意義で、物語の深みとか、メッセージ性(笑)なんて度外視で、とにかくこの過激なスプラッターを楽しむんだ、という映画なので、細かいところをあーだこーだ言うような映画ではないんですけどね。

 薬物依存のミアを治療するため森の中の別荘へやってきた5人。ミア本人と兄デビッド、その彼女ナタリーと友人で看護師でもあるオリビアとエリック。別荘は何者かが侵入した跡があり、地下室には悪魔的儀式を行ったような痕跡も。悪魔の封印を解いてしまった一向。彼らの知らぬまにその邪悪で凶悪な存在は別荘を支配していた。初日から禁断症状のためだだをこねるミア。しかし様子が変だ。尋常ではない。そうそれは薬物の禁断症状などではなく、邪悪なものに憑依されたミアの姿だった。ミアを操り邪悪な存在は若者たちに血の雨を見せていく。



 という物語。メインストーリーの前に語られる冒頭の小話もインパクトあって良いです。あとのメインへの布石ともなっていて、薬物治療のため別荘へ来るくだり、ミアの家族の物語、シンプルな中にもちゃんと詰めるところは詰め込んでて、スプラッター映画の割にはドラマしてるんですけど、それを掻き消す強烈なグロ・スプラッター・シーン。グロい場面を存分に見せたいがため、多少くどくなっていて、それがちょっと気持ち引いてしまう部分があった、と言いたかった。

 自分はグロい映画は見慣れてるし、フィクションと完全に認識して鑑賞しているので、この映画の場合でもびっくりするようなことはなかったけど、それでも多少は、おっと思うような場面もあった。こうスプラッターシーンが連続すると誰も食べ物に手を付けなくなるんですね、持ち込みの音とか一切しませんでしたもん、とそんなことを考えながら鑑賞。

 R-18+の映画ですが、確かにR-15+を付けられる映画よりはより残酷。でもエロティックな場面はない。ただ悪魔はとっても卑猥ですから、悪魔に憑依された人間が喋るセリフがかなり卑猥で悪魔らしいです。

あとEVIL DEADのロゴがとってもかっこいいです。次はリメイク版「キャリー」が楽しみ
にほんブログ村 映画ブログへ

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| 鑑賞:ホラー系 | 01:04 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
ダーク・キャッスルにしては不出来「アパリション -悪霊-」
THE APPARITION 評価 5
 映画『アパリション -悪霊-』鑑賞。ダークキャッスル製作にしてはちょっと不出来。80分と短いけどそれでも無理に延ばしてる印象。悪霊の行動に統一性が一切ない、オリジナリティも薄いがポスターがかっこ良くてアシュリー・グリーンが美人、洗濯機版・貞子、トム・フェルトンも登場。@otomura2

 大学の学生4名は霊体を現世に呼び出す実験を行う。実験は見事成功、しかし大惨事に。実験室に現れた邪悪なものは一人の学生を消し去った。時と場所は変わり、新婚の若いケリーとベンの夫婦は閑静な住宅地へ越してくる。越してきて早々、その家はどうもおかしかった。植物は枯れるし、施錠した扉はいつの間にか空いているし、家のいたるところに不気味なカビが発生。防犯カメラにも何も映らない。気を病むケリーにベンはついに告白する…。



 という物語。apparition意味を調べると、亡霊、幽霊とghostと同意語のようです。ロバート・ゼメキスが立ち上げたホラー専門の映画製作会社ダーク・キャッスル・エンターテインメント作品が筆者は好きで、この会社の作品は観まくってますが、ダーク・キャッスル作品ということと、この会社の作品のポスターは洒落ててカッコいいのでそれだけでとりあえず満足ですが、どうしても観るべき、おススメ映画では決してなかったですね。あとヒロインのアシュリー・グリーンが美人。

 着想も発想もストーリーも斬新さはなく、なぜ製作したかも少し疑問に感じる映画でしたが、夜に自宅で一人、二人で、何かをつまみながら適当に楽しむホラー映画としてはまずまずな感じです。そんなに怖くもないけど。いやでもちょっと不気味だったかな。

 ハリー・ポッター・シリーズのドラコ・マルフォイことトム・フェルトンもメインではないけどメインの次くらいのキャラで出てます。欧米の昔ながらの悪霊ものとジャパニーズ・ホラーを中途半端に意識した、悪霊の目的もいまいち不透明な、とりあえずホラー映画な作品。

 ベルギーの評判上々のサスペンス「ロフト.」の米リメイクはダーク・キャッスルが製作。にほんブログ村 映画ブログへ

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| 鑑賞:ホラー系 | 00:29 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
Youtubeから派生した映画「バッド・アス」
BAD ASS 評価 7
 映画『バッド・アス』鑑賞。D・トレホ主演。バスで老人に絡んでいた悪漢をぶちのめす男を撮影した投稿サイトの人気動画から生まれた2012年話題の映画、が日本で劇場スルーでレンタル。元ネタのシーン以外はフィクションだと思うけど面白かった。初老の男の哀愁と滑稽、まさにポップコーン映画。@otomura2

 好青年フランク・ベガは恋人と離れベトナムへ出兵。負傷し帰還後恋人のもとへ行くと彼女は結婚していた。国のために戦地で命を懸けたフランクには働き口はなく…。路地でホットドックを売る毎日。それから数十年フランクはホットドックを売り続けた。ある日の仕事帰り、バスで老人に乱暴を働く悪漢たちを一蹴。その動画が投稿サイトにアップされ、彼をBAD ASSと名付け動画は大人気に。しかし親友のクロンダイクが町のギャングに襲撃されBAD ASSことフランクは自力で犯人捜しを始めるのだが…。



 という始まり。BAD ASSは「スゲエ!」みたいな意味ですね。90分というとっても観易い且つ、シンプルな構成だけど、バッド・アスのついてない生き様(一応リアルなモデルがいると思うので説得力がある)、一本の動画から着想を得た、それを膨らましたダイナミックな展開(安っぽい映画かと思いきや、意外と破壊用のセットとかカーチェイス・シーンとかお金も掛かっている)、強面俳優ダニー・トレホが一応善人を演じている魅力的なキャラ、などポップコーン食べながら何も考えず観れる楽しい映画だった。小ネタ、ギャグも挟まっているので、それも楽しい。例えばダニー・トレホが的にマチェーテで刺されるとか…。

 他に悪っるい市長役でロン・パールマンも登場。映画館で公開される作品だけでなく、アメリカで公開されても日本では劇場公開されず、レンタル直行の面白作品もあるので、レンタルスルーも見逃せない…。「マチェーテ」続編「マチェーテ・キルズ」も楽しみ。にほんブログ村 映画ブログへ

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| 鑑賞:エンタメ系 | 23:50 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
天才の普通の親父の部分「ヒッチコック」
HITCHCOCK 評価 7
 映画『ヒッチコック』鑑賞。久々の劇場鑑賞。つまらないんじゃないけどウハウハしなかった。なんかどれも中途半端に思えて。ヒッチコックの人柄と年配夫婦のラブストーリーがメインの映画だということに気づくのが遅すぎた。一瞬映る『ヒッチコック』版サイコのキャストの広告看板とかには感動した。@otomura2

 1959年。「北北西に進路を取れ」が封切られ大評判。ヒッチコック監督さっそく人々を驚かす新たな映画の題材探しを
始める。彼が注目したのは数年前に起こった殺人鬼エド・ゲインによる凄惨な殺人事件を書いた小説「サイコ」。彼を今までサポートし続けてきた映画編集者、脚本家でもあるヒッチコックの妻アルマはこの原作の映画化に不満げ。案の定映画会社ものってこない。どうしてもこの映画を撮りたいヒッチコック監督は自腹を切って撮影に挑むのだが、費用、時間、映倫、女優、妻の怪しい行動「サイコ」完成までに幾多の困難が付きまとう。



 という物語。アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレンの存在が良いだけに個人的にもったいない印象の映画。ヒッチコックの秘書のような役柄のトニ・コレットも地味に良い。「サイコ」出演の女優役にスカーレット・ヨハンソン(ジャネット・リー役)、ジェシカ・ビール(ヴェラ・マイルズ役)などは豪華な感じがして嬉しいけれど、本人に特別似てるとも思えずそれ以上の感動はなかったです。

 ヒッチコック監督が製作のあいまストレスかなんかで妄想してしまうエド・ゲイン登場のシーン。あれが個人的には邪魔でしようがなかった。突然物語に入り込んできてせっかくの偉人者の映画が若干胡散臭くなっている印象、それと編集もアカデミー賞を狙った映画だったのは分かりませんがこの手の映画にしてはシーンの流れが雑な気も。あと細かいところで気になっていまったのが効果音。映画内の服のすれる音、靴音、食器、家具の音など95%以上は映像のあとにシーンに合わせて足している音ですが、この映画はちょっと音が大袈裟でへたくそな感じもありましたね〜。

 だけれど筆者はヒッチコック監督の映画は数本観ている程度ですが、ヒッチコック監督の人柄、仕事ぶり、性格、「サイコ」が出来上がるまでの困難、妻アルマの貢献、などはまったく無知でしたので、この映画ではそれらがメインの映画なので、新たに知ることのできる要素もいっぱいなので、楽しみポイントもなきにしもあらずでした。

 この映画にも原作があるので、好き勝手なことはできないと思いますが、今度はもっと別の角度で、クールでコミックでコメディ、ちょっとやりすぎくらいのヒッチコック監督の映画史を描いた映画も観てみたいです。にほんブログ村 映画ブログへ

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| 鑑賞:アカデミー・ドラマ系 | 23:42 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
スペクタクル映画とはこのこと「十戒」
THE TEN COMMANDMENTS 評価 9
 映画『十戒』(1956)鑑賞。232分の巨作。こんな沢山の衣装着けたエキストラ観たことない、セットも豪奢。舞台的な派手でチープな装飾が目に楽しい。金掛けまくってるけど物語も壮大で音楽が雄大、記紀に忠実と言えどやっぱり映画的、ブルンナーのラムセス、バクスターのネフェルタリも良し。@otomura2

 ヘブライ人(ユダヤ人)がエジプトの奴隷だった時代。時のファラオ、セティ一世はヘブライ人のあいだで囁かれている救世主誕生の噂を危惧し、ヘブライの新生児の抹殺を命ずる。とある一人の赤子の母はやむを得ず生まれた子を籠に入れナイル川に流す。流れ着いた赤子を拾ったのは王女(ファラオの妹君)子をモーゼと名付けヘブライの子という事実を隠し我が子として育てた。
 モーゼは武勇と知恵に長けた立派な青年へと成長した。ファラオ、セティ一世もモーゼをいたく気に入り実子ラムセス以上に彼を寵愛した。セティ一世の美しき娘?ネフェルタリも彼の虜だった。しかしモーゼはあることで自らの出生の秘密を知ってしまう…。



 という始まり。始まりというか、ネタバレではないと思いますが、モーゼがいかにモーゼとなったかを描くドラマでもあるので、無論、王家のモーゼは預言者モーゼになるのですが、上記のあらすじでざっと映画の半分くらいは進んでますね。長い長いB級ホラー映画が三本観れるくらいの尺ですが、全然長く感じなかった。いや長く感じないのとは少し違うかも知れない、長いことは長いが全く退屈ではなかった。これだ。

 モーゼが神の声を聞き、そして海を縦に割ったか、という事実の真偽はさておき、いや以前にモーゼという男は実在したのか、という真偽もさておき、しかしモーゼがナイルに流され、王族に拾われ、罪を犯し、砂漠に投げ出されシナイ山で神の声を聞き、ヘブライの民を解放へ導く、という聖書にあるというエピソード、それはこの映画で再現されています。時のファラオ、セティ一世やラムセス二世、ネフェルタリなどは当時の王家の人々、事実、モーゼとラムセスやネフェルタリなどが兄弟や恋人のように関わっていたかどうかは、この映画の創作の部分かも知れませんが、そこが映画の面白いところ。



 ヘブライ人の子とは誰も知らず、時のファラオの子として成長し、ラムセスと兄弟としてしのぎを削り、美女ネフェルタリと甘いラブロマンス。モーゼを演じているチャールトン・ヘンストンも最初は王家の子として美しい装飾をまとい小奇麗な戦士として登場しています。これまでが前半。

 最近観た名作映画「イヴの総て」で主人公イヴ・ハリントンを演じたアン・バクスターのネフェルタリ、この映画を観る上で期待していた一部ですが、期待通り、美しいけど、少し危険な香りがする美女感が良かった。それとキャストで良かったのはこの映画でちょっと邪推な心を持っているファラオの子ラムセスを演じたユル・ブルンナー、王族の証し弁髪姿で、美しい顔、美しい肉体、王族らしさが漲ってました。そして登場人物が多いこの作品。見逃しませんでした、これまた最近観たヒッチコック監督の名作「レベッカ」で要注意人物メイドのダンヴァース夫人を演じていた女優(ジュディス・アンダーソン)彼女も召使いの役で登場してましたね、重要な役だけど前半でフェードアウトしますが。



 この前半。王室、王宮内や、野外では新たな神殿の建造シーンなどで埋め尽くされてますが、どのシーンもセットが大きくて圧巻。室内シーンでは、ちょっと舞台的で安っぽいというか派手だけど、それぞれエジプト的な装飾で着飾った役者の衣装、それだけじゃなく、武器や鎧、調度品、家具、卓上の小物などありとあらゆる無数の小道具、などとにかくお金が掛かっていて、目に楽しい。

 建築シーンも一部は特撮で規模が大きく見えるように細工しているけど、実際にセットとして作られている部分もでかい。なによりエキストラの数がハンパじゃない。後半部はモーゼによるイスラエルの民の救出シーンが続くが、これもエキストラの数がハンパない、現代映画のスタジアムのシーンの数万人とか、これも一応エキストラと呼ぶかもしれないが、それとは次元が違う。すべてのエキストラが衣装を着ていてそれぞれ貧しい民なりの演技をしつつ、画面内を夥しく動いている。こんな圧巻なエキストラの仕事は観たことなかったですね。



 そして後半は特撮を多用した、モーゼの見せ場のシーンへなるのですが、現代の映画なら、映像を観ててもCGやら、ワイヤーやら、セットやら、だいたい観ててどうやってシーンを作っているのか想像できそうなものですが、少し古い映画の特撮映像は意外と分からないもんですね。十の災いやモーゼの見せ場の場面などこれはどうやって撮っているだろうと思う部分も多々ありました。にほんブログ村 映画ブログへ
 
amazon 十戒 [Blu-ray]
| 鑑賞:アカデミー・ドラマ系 | 22:20 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
ケインの叛乱「デストラップ 死の罠」
DEATHTRAP 評価 7
 映画『デストラップ 死の罠』(1982)鑑賞。シドニー・ルメット監督。同監督の傑作『評決』と同じ年の映画。マイケル・ケイン演じる落ち目のスリラー作家が才能ある青年を招き殺害して盗作しようと計画するが…。という出だしから二転三転観客を騙す。後半より前半のどんでん返しにやられた。@otomura2

 ミステリー専門の劇作家シドニー・ブリュール。過去にはヒットを飛ばし評価された彼も今や落ち目。そんな彼の元に彼の授業を習っていたという教え子の作品が届く。非の打ちどころがない傑作。ブリュールは若き作家の卵を自宅へ招き、口を封じて作品を自分のものとして発表しようという恐ろしい計画を妻マイラに語る。おののくマイラ、教え子のアンダーソンがやってきてもそわそわしてならない、そしてブリュールは遂に計画を実行しようとする…が…。

 という始まり。シドニー・ルメット監督の同じ年の作品「評決」はアカデミー賞作品賞にもノミネート。シリアス系の作品に対しこちらはハラハラドキドキのサスペンス系。拳銃マークのルービックキューブが描かれたポスターもまさに80年代ミステリーという感じでワクワク感が滲んでいるので魅力的。



 筆者もこの映画を借りる前、上記のようなあらすじだけ見て、おもしろそうだし、ミステリーが楽しめそうだし、シドニー・ルメットだし、観てみたいな、というそんな感じでしたが、この粗筋はほんの序の口でしたね。序の口というよりすでに見る側を騙している。

 主演の作家を演じているマイケル・ケインは好きな俳優ですが、この作品も、他の中年以降のマイケル・ケイン作品同様、物腰柔らかいジェントルメンな感じがぴったしの役柄、そんな彼も計画の歯車が狂い、取り乱していきます。

 そしてもう一人のキーパーソン。それはブリュールに殺意を抱かれているとは知らず、恩師のもとへ作品の批評を聞きにやってくる長身の青年。役者はクリストファー・リーヴ。映画に登場して、随分、長身でハンサムな作家の卵がやってきたな、なんて思ったら、同じ頃、人気作品「スーパーマン」でクラーク・ケントを演じていた俳優だった。まさしくもう一人のキーパーソンですが、華のある彼の存在もこの作品の魅力の一部ですね。ブーツの穿き方がカッコ良かった。にほんブログ村 映画ブログへ

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| 鑑賞:エンタメ系 | 20:27 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
お色気㐂劇決定版「お熱いのがお好き」
SOME LIKE IT HOT 評価 8
 映画『お熱いのがお好き』(1959)鑑賞。定番中の定番ですいませんだけど初鑑賞。女装バンドマンの逃走劇。これはコメディ、ギャグ、コントのベーシックじゃないですか!こんな前から出来上がっていたとは。HOTで可愛いマリリン・モンローと有名曲も聞けるしギャグ担当ジャック・レモン最強。@otomura2

 禁酒法時代のシカゴ。若いバンドマンの青年ジョーとジェリーはギャングの抗争に巻き込まれ虐殺事件を目撃してしまったことから追われる身となる。二人が思いついた作戦は人員不足の女性楽団に身分を偽り女装して参加しマイアミまで逃走するというもの。うまく楽団に入団できた二人は楽団のメンバーでとびっきりチャーミングな女性シュガーと出会う。二人はシュガーにメロメロ、しかし追ってはマイアミにも迫っていた…。

 という始まり。1959年のビリー・ワイルダー監督の有名映画ですが、この時代はもうカラーで映画が作れる時代。しかしこの「お熱いのがお好き」はモノクロ映画です。でも色がないというのを忘れさせるくらい、賑やかで、ユニークで、オシャレな映画でした。マリリン・モンローは、この映画がカラーでないことを知って激怒したんだか、悲嘆したんだか、そんなエピソードがあるそうです。それ以前にマリリン・モンローは撮影にはしょっちゅう遅刻、現場にやってきても気分が乗らないときはトレーラーやら楽屋からは出てこない、なんていうことは多々あったそうです。



 だけど、そんな過酷な裏話やマリリン・モンローの我が儘態度なんて、到底想像できないくらい、楽しい映画でしたね。役者の裏話などは物語には関係ないですからね。それも微塵にも作品に感じさせない監督、役者は流石。

 カラーにしなかったのは女装したトニー・カーティス、ジャック・レモンが派手なカラフルな衣装で化粧もして、というのを色で全面に出してしまうと、少々作品が下品に見えてしまい、批判を買うからという理由みたいです。この作品は白黒で全然良いと思います。

 ところで、女装をしたスター、トニー・カーティスとジャック・レモン、体格は二人とも男のそれでゴついけど、トニー・カーティスはどこか綺麗。ジャック・レモンに関しては、主にギャグ担当なんだけど、この熱烈な弾けた演技に感激です。日本の古いコント番組とかアメリカのコメディ映画で、女装とか、一応それなりにお笑いは観ているけど、59年にジャック・レモンがもう完成させているという凄さ。



 成り済ますことによって起こる悲惨な状況、ギャグ、これもすでにビリー・ワイルダーが完成させている。三谷幸喜は古い洋画通だけど、個人的にも好きな三谷作品の中でもビリー・ワイルダーをお手本にしたような、場面はこの映画を観てたくさんあるとわかった。

 それとこの映画はなんと言ってもマリリン・モンロー。正直、いや大概の有名人がそうだと思うけど、殊にマリリン・モンローに関しては、写真や静止画だけでは、その魅力の10%も分からないということ。マリリン・モンローは歩いて、動いて、喋って、歌って、嗚呼マリリン・モンローは魅力的だと本当に分かる人だ。20中盤の一番かわいいときですね。にほんブログ村 映画ブログへ

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| 鑑賞:アカデミー・ドラマ系 | 23:52 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
人間を見限ってはいけない「評決」
THE VERDICT 評価 9
 映画『評決』(1982)鑑賞。シドニー・ルメット監督。また良い映画を観てしまった。50後半ポール・ニューマンの熱い演技。落ちぶれた弁護士が再び正義を取り戻し弱者を弁護する一件の裁判、長いものに巻かれた保守的な大きな敵。まだ若いシャーロット・ランプリングのミステリアスな感じも良い。@otomura2映画『評決』にて「人間を見限ってはいけない、人はときに真実に耳を貸すこともあるのです。」「no other cases, this is the case.」陪審員に向かって「but today you are the law.」良いセリフもいっぱいだった。

 ボストンで弁護士事務所を営むフランク・ギャルビン。酒浸りで落ちぶれ新聞で死亡欄を見ては葬儀へ紛れ込み遺族へ自分を売り込む始末。そんな彼に一件の依頼が来る。大病院の医療ミスにより植物状態にされた妊婦の妹夫婦からの依頼。多額の和解金による示談で解決するとギャルビンは考え案の定、協会が運営する病院から示談の話しが舞い込む。意気揚々のギャルビン。しかし被害者女性が眠る病院をあとにしたギャルビンはこれで良いのかと思い直し、裁判での真向勝負を決意する。



 という始まり。これは今まで観てきた映画の中のマイベスト入り決定。こんなお気に入り映画を観れて良かった。過去に良い映画というのは沢山ある。中でも自分が好きになれる映画もたくさんあるはず、だけどそれを見つけるまでが、単なる偶然に頼るしかないのが、映画探しの難しいところ。

 話は戻って、主演は熟年男性の魅力が芳醇に醸し出されているポール・ニューマン。最高に大人でかっこよくて、ダンディで、情けなくて、哀愁漂い良いキャラクターを演じていた。演じているというのもあるけど、当然ポール・ニューマンそのものの見た目の魅力が痺れてしまう。いや~このくらいの年齢になったらこの映画のニューマンみたいにルビーの指輪をはめたいよ。

 映画冒頭は、窓の後ろのビルはあれは完全に絵だな、どうかなこの映画、ふ~んと、そんなに興味もなく眺めていたけど、すぐにあれっと思いましたね。すごい大切、シーンが全部大切。シーンが全部重苦しい、息苦しい、弱小弁護士が大きな敵を相手に勝負を挑んだが、打つ手なし、映画を観ながらずっと心臓がギュウギュウでしたね、本当に自分にとって良い映画を観ているときは、いつも心臓がギュウギュウなんです。



 ヒロイン。という年齢ではないと思うが、今からするとかなり若いシャーロット・ランプリング。30後半か、40代くらいかな。筆者は00年代ありとあらゆる映画で登場する老婆役のシャーロット・ランプリングが好きですが、若いときの映画を観たのは初めて。今でも上品さは全開だけど、若いランプリングは美しいが、しかしどこか可愛らしい。映画の役どころはちょっと謎に満ちたクールな女。この紅一点の存在も映画に華を添えている。けどちょっと謎を残したままな感じで終わってしまったな。洋服の着こなしもオシャレだった。にほんブログ村 映画ブログへ

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| 鑑賞:アカデミー・ドラマ系 | 21:42 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
禁忌「ペット・セメタリー」
PET SEMATARY 評価 6
 映画『ペット・セメタリー』(1989)鑑賞。S・キング原作。キングの奥様が小説の発表を拒んだという。死んだ愛猫が呪いのパワースポットで蘇生してしまった邪悪を備えて。それは禁忌。しかしそれは布石で次は愛する息子が他界。父親のとった行動は…。確かに恐ろしいストーリーだったよ。@otomura2

 田舎に越してきた若い夫婦。息子と娘が一人づつ。のどかな場所だが家と家のあいだに大きな道路があり、ペットや子供から目を離さないようにと隣家の老人は注意する。そして老人は裏手の森にあるペット霊園を案内する。ある日一家の愛猫が案の定車に轢かれて死んでしまった。老人が勧める古き民族が呪いで使っていた祭壇に猫を埋めると猫が蘇った。町では禁忌とされていた行い。だが今度は愛する息子が死んでしまう…。悲嘆に暮れる父がとった行動は当然…。



 という物語。スティーヴン・キングの邪悪なまじない系の物語。「ときには死のほうが良い」という老人のセリフ。老人が祭壇の場所を男に教えなければ良かったのだが、なぜか老人は前半、悪いほうへ悪いほうへ主人公を導く、しかし後半は主人公をとめる側に急転。ただ蘇るのではなく当然邪悪な形で蘇る訳ですが、わが子を失った男には関係ない。

 映画はこんなゾンビがわしゃわしゃ出てくるわけではなく、猫の死という布石があり、そして次に我が子、という本題に入り、この禁忌を犯したなら一体どんな災いが起こるのかというのを、この一件の事件で描くので、この結末にたどり着くまでがじわじわと長い。それが逆に良いところだと思うけど。パニック系のホラーではなく、つねに薄気味悪い映画です。だからクライマックスはそれなりに見応えがある。強烈なインパクトのあるラスト。よくあんな小さい子にあんな演技をさせたな、と思うくらい。

 牧師さんの役でスティーヴン・キング本人もちらっと登場。今作は脚本もスティーヴン・キング。にほんブログ村 映画ブログへオリジナルのタイトルは子供が書いた霊園の看板がSEMETARYでなくSEMATARYとスペルを間違えているので「ペット・セマタリー」が正しい。

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| 鑑賞:ホラー系 | 18:04 | comments(1) | trackbacks(0) | pookmark |
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