THE HUNGER GAMES 評価 6
映画『ハンガー・ゲーム』鑑賞。「死のロングウォーク」からヒントを得た『バトルロワイアル』から更にヒントを得たと思われる全米ヒット映画。BRと比べちゃうとゲームのルールがひどいと思う。利益のためか表現をPG-12に抑えてしまったのも魅力減。エリザベス・バンクスには気付かなかった。
@otomura2 混乱の末誕生した未来の独裁国家パネム。大都市キャピトルを中心にその他隷属する12の貧困地区からなる。そこでは反乱の抑制を目的に年に一度、各地区から計24名の12~18の男女を抽選し殺し合いをさせるイベントを生中継で行っている。今年不運にも選ばれてしまった妹の代わりに出場することになったカットニスは同じ地区から選ばれたピータとともに地区代表として出場に際する教育を教育係から受け、この絶望的なイベントに参加する。
という物語。未来の架空の独裁国家が国を挙げて十代の男女に最後の一人になるまで殺し合いをさせる。大会はテレビで中継される。会場は人里離れた森。武器や食料の支給
。脱落者は随時発表されるシステム。高見広春の小説「バトルロワイアル」は海外でも翻訳されて発売しているでしょうし、映画も一部の映画ファンのあいだで日本以外でも話題だったし、タランティーノもバトルロワイアルが好きだと言っているので「ハンガー・ゲーム」の原作者はどんなひとか知らないけど、おろらくバトルロワイアルを読んでいるのではないでしょうか。
この作品でバトルロワイアルにないオリジナリティのある要素、一つの地区から男女2名が選ばれる。ゲームの前に盛大なお披露目イベントがある。ゲーム開始までには日数があり、国家が用意した施設で戦術の特訓を受ける。インタビュー番組への出演。などですかね。この作品が好きなひとにとってはそれも全部ひっくるめて好きなんだと思いますが、個人的にはこのバトルロワイアルにはない要素が不要に思えてならなかった。リメイクではないので逐一バトルロワイアルと比べるのは間違い化も知れませんが。しかしそれにしては内容は被りすぎですからね。
だから醍醐味であるゲームが始まるまでが長い長い、本番ゲームの尺が若干物足りない、だけど前半長いので結果143分と思いのほか長めの作品に。しかし観ていて飽きるということはなかったです。
アメリカのティーン向け小説ですから甘いロマンスも大事な要素のもなってきますが、カットニスとピータの恋愛展開もちょっと唐突な感じもありますね。そこは小説のほうがもっとディテール細かくなっているのでしょうか。
そしてレーティング。このような内容の作品ですが、PG-12なんですね。より多くのティーンネイジャーに観てもらいたいという思惑かもしれませんが、PG-12に許容できる範囲の映像ということで、戦闘シーンは凄惨な場面は編集で誤魔化したり、画面をぼかしたり、とどうしてもエグい場面が観たいのだ、ということではないけど、それが作品の流れからするとちょっと不自然ですね~。
主人公カットニス・エヴァディーンを演じるジェニファー・ローレンスは嫌味のまったくない女優という感じでとても好感が持てます。ジョシュ・ハッチャーソンも良いです。
キャピトルの住人は最先端ファッションをまとっていますが、恥ずかしながら、エリザベス・バンクスとスタンリー・トゥッチは観ているあいだはこの二人だとは気付きませんでした。
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