さや侍 評価 6
鑑賞してから感想を書くまでかなり間が空いてしまいましたが、2011年公開松本人志監督第三弾「さや侍」鑑賞しました。レンタルでの鑑賞です。
過去あるTV番組内で松本監督が制作した「SASUKE」という松本人志扮する変わった忍者がアメリカでベビー・シッターをするというコメディムービーがありました、後に2007年「大日本人」2009年「しんぼる」とありそして今作の「さや侍」ときましたが個人的には「SASUKE」は面白かった、あれは映画としてでなく、アメリカ人を本気で笑わせるという企画ものだったので。そして正式な映画三作では個人的には「大日本人」>「しんぼる」>「さや侍」とほんの少しづつだが徐々に映画としての完成度が低迷しているように感じましたが、あくまで個人的な意見ですが、もし次回作があるならきっと2013年頃だと思うので、楽しみです。筆者はお笑いといったら松本人志というくらい、松ちゃんのファンなので、どんな映画でもリリースされたら必ず観ます。それに雑誌などで映画レビューなどを執筆している松本監督、映画を観る目は確かですし。
あることがきっかけで刀を捨て鞘(さや)だけを持つようになった伊香藩水位微調役・野見勘十郎は藩を抜け出し、娘たえとともに流浪の旅へ出る。脱藩の罪で懸賞金の掛けられた勘十郎はついに多幸藩に捕えられる。死罪は免れない勘十郎に多幸藩の殿様は”三十日の業”を言い渡す。母君の死以来笑顔を失くした殿の若君を三十日以内に笑わすことができれば無罪放免というものだった。
というお話。伊香藩はイカ、そして多幸藩はタコ(世にも珍しいタコの家紋)タコ(蛸)の漢字もさや(鞘)と似てるし、こういう細かい遊びも楽しいところ。主役・野見勘十郎を演じているのは松本人志の深夜番組に登場していた素人出演者(野見隆明)らしい。実は私、この映画公開中、劇場にサプライズゲストとして来場した野見さんと、握手してもらった経緯があります。もともと素人さんということで「握手してください」ととても頼みやすかったです。
そして松本監督は撮影時は野見さんに彼が映画の主人公ということは黙っていたみたいですね。本当のことを言うとすぐに調子に乗るからというのが理由だそうです。ということで野見さんはずっと自分のことを脇役だと思って言われるがまま演じていたそうです。監督が松本監督だというのも知らなかったそうです。
他の出演者、娘たえを演じた熊田聖亜ちゃんもよかった。勘十郎の芸がダメ過ぎて、三十日の業を途中から手伝うのが藩の下っ端を演じる板尾創路、柄本時生、野見の懸賞金目当てに命を狙うのが三味線のお竜(りょう)、二丁短銃のパキュン(ROLLY)、骨殺師ゴリゴリ(腹筋善之介)の三人。多幸藩の殿様に国村準、家老に伊武雅刀。
ちなみに野見勘十郎が実施した三十日の業の演目はこんな感じ↓ ほとんど省略はなく、ほぼ三十種類くらい微妙な芸が拝見できます。
・みかん
・うどんすすり
・腹芸
・どじょうすくい
・火炎くぐり
・口三味線
・一人相撲
・鉤鼻
・蛇結び
・金魚飲み込み
・生き埋め
・鼻笛
・タコ踊り食い
・びっくり箱
・風船
・傘笛
・網被り
・万華鏡
・真剣白羽どり
・人間大砲
・ロデオ
・人間魚拓
・マジック
・人間花火
・襖破り
・大風車
ちなみに、スタッフロール、うどんすすり指導は ほっしゃん。となっています。
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