
HALLOWEEN II 評価 6
続きまして「ハロウィンII」観賞。連続ホラーレビュー三本目です。ゾンビ(アンデッド)、ゾンビときて今作はオリジナル版ジョン・カーペンター監督の「ハロウィン」を前作2007年制作でロック・シンガーとしても活動するロブ・ゾンビがリメイク。全米で話題のリメイクホラーの第二弾です。
少年時代から動物を殺したり精神の安定しない子供だったマイケルはあるとき酒びたりの父親と自分にいつも優しい母親、そして当時赤ん坊だった妹ローリー以外の家族を殺害。精神病棟へ隔離されるが大人になり巨体に成長したマイケルは監獄から逃亡、そして故郷へ戻り人々を殺害。しかし彼を最終的に食い止めたのは成長した妹ローリーだった。
ここまでが前回のあらすじ、そして
死んだと思われたマイケルは搬送車から忽然と姿を消す。マイケルはまだ生きているという噂はあっとうまに広がり、当時のことがトラウマになっているローリーも悪夢にうなされる日々。そして…。
という始まり。前作の割とすぐの物語。結局物語の大まかな流れは前作とあまり変わりはないのですが…。

ロブ・ゾンビ監督と言えば
「マーダー・ライド・ショー」、その続編
「デビルズ・リジェクト」がホラー好きとしては有名か。筆者もこの両作品は好き。特に第二弾「デビルズ・リジェクト」は不愉快とも言えるスラッシャー描写のオンパレードだけど、音楽家ならではのカッコイイ、パフォーマンス、音楽、映像はしびれてしまう。なんだこのグロさはと不快に思いながらも、なぜか後惹かれ、次回作は、次回作は、と目で追ってしまう監督。前作
「ハロウィン(2007)」もリメイク映画としは斬新な映像観で、やっぱりそれなりに納得のいく作品だった。しかし今作は全米での評価も少しイマイチのようで、個人的にも、まさにスラッシャー映画なのだが、とにかくスラッシャーで、救いようがない残忍な展開に恐怖おののくのだが、一観客としてはどこかに、この残忍に襲いまくるブギーマンことマイケル・マイヤーズに勝ち抜く希望が欲しいと思ってしまうが、それがないのが、ただただ残酷シーンを詰め合わせた映画に思えてしまう。
しかしやはり映像のキレは良く、美しいと思ってしまうのも否定できない。ところが監督の映画に毎回登場する美人の奥さんシェリ・ムーン・ゾンビが前作に引き続き殺人鬼マイケルの母親の幻として出演しているのだが、キレイな奥さんなのでナイスな役どころに置きたいのは理解できるし、ロブ・ゾンビ・ファンとしてもシェリ・ムーン・ゾンビは観たい。のだが、今回のシェリ・ムーンにまつわる一連の演出(無心に人を惨殺するマイケルの前にドレスをまとい白馬とともに現れる)の多様はちょっと蛇足な感じもあって、ちょっとだけすっきししないように思えました。

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