
THE TOWN 評価 8
2010年全米公開の、今回アカデミー賞で前回
「ハート・ロッカー」でも主演男優賞にノミネートしたジェレミー・レナーが今作では助演男優賞にノミネートも果たした、
「ゴーン・ベイビー・ゴーン」に続くベン・アフレック監督第二弾作品「ザ・タウン」を劇場で観賞致しました。前作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」ではベン・アフレックは監督に徹し、主演は弟のケイシー・アフレックが担当してましたが、今回は主演も務めておりますね。前作ゴーン・ベイビー〜も批評家や映画ファンから評価をされていたようですが、今作もベン・アフレックやったな、という感じで、またまた好評のようで、スティーブン・キングも2010年の
ベスト映画10に上げているほどですが、筆者的にも、前作に引き続き、センスが良くって、芸が細かくって、ちょっと今までなさそうでもないんだけど、いや、なんか斬新じゃないの、という感じが好きです。でもゴーン・ベイビーとどっちが好きか、と言えば、ゴーン・ベイビーですね。今回は犯罪者が主人公というのもあるけど、銀行同党のプロで、確実に社会悪ではあるのだけれど、主人公のベン・アフレックがちょっと良い奴なのが、ちょっとだけ解せない感もありましたが、好きな映画です。

犯罪多発地区、それも強盗事件が多い街。銀行強盗のプロと称するチームは用意周到な抜かりのない鮮やかな行動で幾度も完璧な強盗を繰り返してきた。新たな仕事でやむを得ず人質をとり逃走する羽目に。人質にとった銀行の支店長クレアには目隠しをし解放したが、ふとしたことで自分たちの正体に気付くかも知れないという懸念を払拭するためダグは偶然を装いクレアに近づく、事件以来トラウマを抱えてしまったクレアにダグは不覚にも恋に落ちてしまう。しかしFBIはクレアを唯一の手掛かりと、クレアに捜査の協力を迫るのだが…。
という物語。前作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」もデニス・ルヘイン原作でしたが、今作も賞を受賞するくらいの原作の映画化。ベン・アフレックの監督仕事の前に原作のチョイスも良いのかも知れない。
人質にとられトラウマを抱え、ふいに近づいてきた実は自分を苦しめた強盗と恋をするレベッカ・ホールの存在や演技も良かった。他に女優では「ゴシップ・ガール」などのブレイク・ライブリーも出演。実際彼女のキャラクターはそんなに出番も多くなく、ライブリーじゃなくてもいいのでは、という感じの役どろこだったけど、見た目が可愛いし、ちょっと悪い感じも他の映画では観ないので、ぽつんとブレイク・ライブリーを登場させているのも、逆に良いですね。
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