BEST ELLER 評価 7
2010年の韓国・ミステリー・ホラー「ベストセラー」を観賞。ポスター、タイトルともに気になっていた映画。日本でも一部劇場で公開され、先日レンタルスタートで観賞致しました。「黒く濁る村」や「悪魔を見た」など話題作も多く、近年の韓国ホラー、サスペンスは日本より元気がいいです。
ベストセラーを連発する売れっ子の作家ペク・ヒス。彼女の満を持しての新作も軒並み売上好調。しかしそんな彼女の新作に盗作疑惑が持ち上がる。身に覚えはないと言い張るペク・ヒス。しかしマスコミはそれをセンセーショナルに取り上げ、以来彼女の名は地に落ちる。2年後再起を図るヒスは娘ヨニとともにド田舎の村の洋館に籠り執筆に専念する。だが娘のヨニは館の中にいるという誰かと会話をするようになり…。そしてヒスはヨニが語る言葉をヒントについに新作を書き終えるのだが…。
という物語。この映画自体は盗作映画ではもちろんないけど、しかし過去の韓国ホラー「箪笥」や日本や欧米の、映画に関わらず、いろいろな作品を連想してしまうのも事実。独特な空気感はあるけど、新しみや、新鮮な感じはあまりない。でも主演を務める女優オム・ジョンファやその他キャストの鬼気迫る演技などは注目。クライマックスは特に鬼気迫る演出でした。全体を見て笑いやユーモアの要素は殆どないですね。
映像もなかなか良い、韓国映画を見るといつも思ってしまうけど、日本の大衆映画より映像が凝ってて、同じアジア圏で、風土も割と近いのに、日本映画より韓国映画のほうがアメリカ映画っぽい、というか、日本映画の画質だけ異質に感じてしまいます。それは特に最近の日本映画に限ってですが。映画の技術面に関しては全く無知な筆者ですが、使用するカメラのタイプが違ったりするのかな。
そんな映画「ベストセラー」はハリウッドの映画スタジオなど、リメイクオファーが相次いでるらしい。
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