
大兵小将/LITTLE BIG SOLDIER 評価 8
ジャッキー・チェンが原案、製作総指揮、武術指導、そして主演を務める2010年の中国/香港映画「ラスト・ソルジャー」を観賞。漢字題「大兵小将」、英語題「リトル・ビッグ・ソルジャー」。公開時も少しばかり気になっていたものの、絶対観ようとは思わず、構想10年にしては上映95分は案外短いな、と思っていたけど、少し前にレンタルされて、それでも観る予定はなかったけど、弟がこれをレンタル、じゃあ観てみようということで、観賞に至った映画だったけど、これがびっくり、観て良かったよ、滅茶苦茶面白いじゃないか、ジャッキー・チェンはもちろん好きだけど、最近は
「ベスト・キッド」や
「ダブル・ミッション」、「ドラゴン・キングダム」などハリウッド映画ばかり観てきたけど、中国映画のジャッキー・チェンはやっぱり違う、なんかとても活き活きとして観える。アクションも依然素晴らしいし、コミカル要素もフンダンで、映画を楽しむための映画、アクションや歴史活劇を楽しむ映画!まさに映画の鑑。

紀元前227年。中国は戦国時代。大国の衛の軍が小国の梁に攻め入る。しかし梁の待ち伏せにより、衛軍は苦戦を強いられ、戦は両軍ともほぼ全滅。死んだふりをして生き残った梁の兵士(ジャッキー・チェン)は戦場で瀕死の状態で生き残った敵国・衛の将軍(ワン・リーホン)を見つける。上手いこと将軍を捕虜に捕えた男は褒美を貰うため将軍を梁に連れ帰ることを決意。一方、衛と梁の惨状を知った衛の将軍の弟は、兄を亡きものにするため戦場から消えた兄を追う。衛と梁、将軍と一兵士、国も階級も違う二人の男は長い旅路で、敵対するが、徐々に相手を知っていく。
という物語。的に追われる逃亡を描いた映画は少なくはないと思う、この映画の場合は敵同士、そして身分も違う。そんな対照的な二人を中国の壮大な景観の中、幾多の試練を越え二人はお互いを少しづつ理解していく。人間ドラマも見事だが、個人的には、CGも多様した、映像、美しい自然の景色、ジャッキー流のユニーク極まる武術シーンの数々、そしてちょっと観客を驚かす、演出の数々、さらに笑い、とおもしろ要素フンダンの映画でした。歴史活劇としてもカッコよろしい。

こういった観るつもりのない映画、アンテナに触れない映画にまだまだ自分好みのとっても面白い映画がレンタル屋さんの棚に眠っている、というのが映画の恐ろしい、そして悔しいところです。
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