ばかもの 評価 7
昨年末公開された邦画、成宮寛貴、内田有紀主演「ばかもの」を観賞。洋画党の筆者ですが、邦画が嫌いなわけではなく、気になる映画はつねにあります。去年劇場公開時から、映画館で観てみてもいいんじゃないか、“ばかもの”というタイトル気になるじゃないか、成宮寛貴と内田有紀のカップル良いんじゃないか、チラシビジュアルも興味そそられるじゃないか、といろいろな要素をもって気になる映画でしたので、レンタル開始で観賞しました。
群馬県高崎市。市内の二流大学で適当に学生生活を送っている大須は、父親の忘れものを代理で取りに行ったおでん屋で、あっけらかんとした年上の女・額子(がくこ)に声を掛けられる。女性経験がなく初な大須は嫌々額子の相手をし苦手な酒をすすめられ仕舞には額子のアパートまで行ってしまう。その場の流れで関係を結ぶ二人、大須は額子にメロメロとなり、こうした二人の関係が続くようになる。しかし額子はある日突然、あまりにも残酷な一言を大須に発するのであった…。
という始まり。上記しました。チラシビジュアル、題名、主演キャスト意外の情報はまったく知らず、ただただ興味を持って観始めた映画でしたが、結論から言うと、ストーリーが良くて、観た甲斐はあったな、と思う映画でしたが、まったく無知の観賞だったので、濡れ場の多さ、は少し、おっ…そうか、こんな映画だったか…、と最初に軽く衝撃。でも内田有紀のオンリーユーな欲情的な、んーなんていうのだろう、言葉の引き出しが少なくてぴったりな言葉が思い浮かばないけど、とりあえず良かった。うん良かった。内田有紀演じる額子は綺麗だが男言葉のさばさばしたキャラクターなんですねー。
監督は「DEATH NOTE デスノート」の金子修介監督。そして原作映画(絲山秋子)なんですね、ストーリーが良いはず。でもでも個人的には、低予算映画という言葉が相応しいか分からないけど、ストーリーが良いのだけれど、もっと映像も日本映画によくある白っちゃけた映像でなく、くっきり映画らしい色の映える映画、そして演出もちょっとだけカッコイかったらもっと嬉しかったな。
しかし学ぶこともあったし、主人公にも共感できたし、ストーリーも良かったので、良い映画ではありましたが。脇役キャストもおっという感じで、冒頭から主人公の父が「古畑任三郎」の向島くんでお馴染み小林隆さんであったり、母が浅田美代子だったり、「ガメラ」が懐かしい蛍雪次郎さんが脇に一瞬登場したり、大須の謎の女友達を
「恐怖」の中村ゆりが演じていたり、ちょっと楽しかった。それに舞台となる群馬県高崎市、街を見下ろす大きな高崎観音がそびえ、高崎市良い街だなーというのも正直な感想。
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