オススメ度 ★★★☆☆(3・0)
観るなら絶対一人で観てください。いままで観た映画の中でもかなりのインパクト、良くも悪くも忘れられない問題作。
オススメ度(3★)となってますが、実際オススメ度は0%です、これを他の人に“いいよ、観てみな”なんて薦める気は一切ありません、ただ個人的な映画の評価として★3となっております。このブログのオススメ度とはオススメとは名ばかりで主に個人的評価で星を付けております。ですのでこの映画の場合、矛盾した結果になってしまいました、映画としてはまあまあ良いけど、決して薦めない。
■テキサスの田舎、若者のヒッチハイカーを狙い、大量殺人を繰り返してきたファイヤフライ一家、殺戮を好む異常な一家、警察は彼らの居場所を突き止めた、棲みかを包囲し銃を連射し一家全滅を図るが、一部の家族を除いて逃げられる、逃げた家族は次の根城を求め車を走らせ、また無駄で残酷な殺人を繰り返す、殺人とは彼らにとっては日常のこと、なんの罪悪感もない、果たして警察は彼らの息の根を止めることが出来るのか…。
と、あらずじだけ見ますとただの残酷一家のグダグダな物語の思えますが、まさにそうなんです。へヴィ・ロック界のカリスマと言われる、
ロブ・ゾンビ(よく知りませんが)が映画監督デビューし、はじめて作った映画、それが、
マーダー・ライド・ショー(HOUSE OF 1000 CORPSES)これが全米では一部でかなり話題となり、その結果作られたのがこの
デビルズ・リジェクトなのです、一作目は観てませんが、監督曰く、デビルズ・リジェクトはお馴染みファイヤフライ一家の物語で直接的な続編ではあるが、ただの続編ではなく一つ一つ孤立したものだ、という通り、デビルズ・リジェクトから観てもまったく問題なく観れました、いや、実際映画の内容は問題だらけです、勿論アメリカ公開では
R−指定(17歳未満の鑑賞不可)となっております、その理由についても
(残酷な暴力描写、強烈な性描写、卑語の使用、ドラッグ使用シーン有り)とかなりきつめの警告となってます、でも以上のようなシーンは最近の映画では珍しくはありませんが、この映画は一味違う、殺人に対してなんの罪悪感もない、正義の割合が0です、この映画からは正義というものが微塵も感じられません、とても陰湿で凄惨。
アメリカでは劇中のセリフに一度でも
Fではじまる4文字の言葉が含まれるとその時点でPG−13指定以上になるそうですが、この映画の場合、すべてのセリフにFではじまる4文字の言葉を使っているじゃないかと思うぐらい連発、聞きなれない日本人の耳でもだんだん居心地が悪くなります。セリフに限らず、陰湿極まるシーンの連続を観ている90分がまさに拷問のような時間でした。
ただ、 ただ、
カッコいいのこの映画、
シーンも、
映像も、
音楽も、
かなりカッコいい!ロック界のカリスマだけあってセンスが良い、陰湿で不愉快な演出をカバーするだけのセンスの良さがこの映画にはあります、気分が悪くなったのは事実です、その裏でファイヤフライ一家のちょっとしたファンになっている自分がいるのも事実、錯覚かも知れないし、また観たら結局嫌な気持ちになるかも知れないけど、一作目のマーダー・ライド・ショーを借りたくなりました。ヤバイです。
日本のレンタル版のパッケージは一作目のマーダー・ライド・ショーと雰囲気を統合しようと続編的なパッケージになっていますが、パッケージの雰囲気はまったくないので、レンタル屋さんでパッケージに惹かれて借りたらアウトです。ピエロが登場してサーカスショーがメインなのは一作目だけだと思います。
マーダー・ライド・ショー2 デビルズ・リジェクト
マーダー・ライド・ショー SPECIAL EDITION
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