オススメ度 ★★★★☆(4・2)
日本劇場未公開、レンタル新作。少し前に観た
綴り字のシーズンで登場したスペリング・コンテストですが、その競技をもろに作品の中で扱っているのが、この映画です。
■幼い頃に父親を亡くし、母と二人の兄たちと暮らす少女アキーラ。母は毎日働きづめで、家計は苦しい、出席日数が足りないアキーラだったが、英単語のテストの成績だけは抜群に良かった。ある日校長に単位を付ける変わりに校内のスペリング大会に出なさいと云われ、挑戦し圧勝する、そして地区大会出場に向け大学教授でもあるララビーのコーチを受けることになるのだが、コーチの熱血指導、母の反対、ライバルたち、大会へのプレッシャー、や自分自身に引け目を感じたり、あらゆる難関がアキーラの前に立ちはだかる。
原題はAKEELAH AND THE BEE
綴り字のシーズンの現代はBEE SEASON 両方のタイトルに含まれる“BEE”の文字、調べるとBEEとは競技を示すらしく、スペリング大会も正確にはSPELLING BEEと認知されているそうです。ポスターもなかなか格好良く、原題も良いのですが、邦題の
ドリームズ・カム・トゥルー、…この言葉自体は良い言葉ですが、センスのかけらもありません。レンタル版のパッケージもこのポスターに比べるとかなりダサいので、お店で探すときは要注意です。
ステイ・アライブ同様、個人的には原題の
アキーラ・アンド・ザ・ビーで認識したいと思います。
物語はとても痛快です。父を亡くし、黒人の多く住む割と貧困地区で育ったアキーラ。若干のハンディキャップを背負いながらもスペリング大会を邁進するアキーラは観てて爽快です。それは主演の少女アキーラを演じた
キキ・パーマーの実力はもちろんのこと、起承転結のハッキリした、良くできたシナリオにも要因があります。単なるサクセスストーリーではなく、難関をポイント、ポイントで発生させ、それをクリアしていくことで、面白みを与えている。正に映画です。
校内大会、地区大会、州大会、全国大会、この一部始終は綴り字のシーズン同様、アキーラ・アンド・ザ・ビーでも登場するのですが、綴り字のシーズンのときは難解さを漢検2級と例えて言いましたが、こちらの映画を観て考えを改めました、これは漢検2級どころではありません、漢検1級レベルです。日本の漢字検定も1級と2級ではレベルの差は歴然です。綴り字のシーズンに比べるとかなり難しい単語がたくさん登場していました。
主演の少女、キキ・パーマーの他のキャストは、アキーラのスペルのコーチ、ララビー役に
ローレンス・フィッシュバーン、そしてアキーラの母親を演じた
アンジェラ・バセットという女優が良かったです。アキーラのライバルの子供たちや友達などの子役はみんな良かったです。それと気になったところではドラマ「24」のシーズン5、6で登場する中国人役の人(
ツィ・マー)が出ています…。
監督 ダグ・アッチソン
(アキーラ・アンド・ザ・ビー)
キャスト キキ・パーマー、ローレンス・フィッシュバーン、アンジェラ・バセット、カーティス・アームストロング、リー・トンプソン・ヤング、エディー・スティープレス
アメリカ(2006)原題 AKEELAH AND THE BEE
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