オススメ度 ★★★★☆(3・6)
「ハサミを持って走るのはキケンです。」
すごいタイトルが付いてますが、原題も RUNNING WITH SCISSORS アメリカで売れた人気自伝小説の映画化だそうで…。日本では劇場未公開でレンタル開始です。
■オーガステンが生まれたバロウズ家、父はアルコール依存症で、母は有名な詩人になることを夢見ている非現実的な女性だった。幼いころのオーガステンと母はとても仲が良く、母はオーガステンに自作の詩を披露していた。しかし雑誌に応募した作品はいつも落選…。オーガステンが14歳のころ父と母の関係は一層ギクシャクし、母は精神を病みドクター・フィンチのカウンセリングをはじめる。母は治療のため一人になりたいと、オーガステンは強烈な家族が暮らす世にも奇妙なフィンチ家の元で数年間過ごすことになるのであった…。
全米で流行ったという
オーガステン・バロウズ著の自伝的小説
“ハサミを持って突っ走る”彼が育ったバロウズ家と、彼が思春期を過ごしたフィンチ家のちょっと変わった住人たちとの出会いや別れを書いた本の映画化。小説は読んでいません。ですので、ポスターやタイトルの雰囲気から想像するに、かなりコミカルなものを想像しましたが、とてもシニカルでした。一人の少年の不安と孤独の物語です。たくさんの登場人物が登場しますが、そこにいる登場人物はみな不安で孤独、映画の中だけではなく現実世界に生きる人もたくさんの人と関わり合いながらも、実は多くの人が不安と孤独を抱えているのかも知れません。
キャストはみな良かったです。たくさんの登場人物の中からまず、気になるのが
グウィネス・パルトローですが、この映画に関しては彼女はなかなかの脇役です。フィンチ家の娘ホープという役なのですが、残念ながらあまり活躍していないです。その他のキャストは
アネット・ベニング、
アレック・ボールドウィン、
ブライアン・コックス、など日本劇場未公開ではとてもお得なキャスト、内容となっています。フィンチ家のナタリーを演じた
エヴァン・レイチェル・ウッドはミュージカル映画
アクロス・ザ・ユニバース(原題)など今後も映画出演が目白押しのようなので、ちょっと気になります。
映画の雰囲気は登場キャラクターのとても精神や心情に絡んだ描写で、ちょっと不思議な表現もあります。そして映画に使っているBGMや曲がとても良いです。
監督 ライアン・マーフィー
(ハサミを持って突っ走る)
キャスト ジョセフ・クロス、アネット・ベニング、アレック・ボールドウィン、ブライアン・コックス、グウィネス・パルトロー、ジョセフ・ファインズ、エヴァン・レイチェル・ウッド、ジル・クレイバーグ、クリスティン・チェノウェス
アメリカ(2006)原題 RUNNING WITH SCISSORS
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