2009.01.28 Wednesday
恐い…「ファニーゲーム U.S.A.」
FUNNY GAMES 評価 7かなり恐かった…。筆者はホラー映画が好きでして、霊でも、化け物でも、殺人鬼でも、映画を観てて驚くことはあっても“恐い”と思うことはなかなかないんですが、コレは恐かった、凄まじく。霊でも、化け物でも、ジェイソンみたいな現実離れし過ぎの殺人鬼でもないから、恐いんだ。恐いのもとはただの人間だから、普通の人間、二人組の青年がある家族が過ごす別荘に訪ねてくるんです。「卵分けてもらえませんか?」って。最初は親切に二人の青年に対応する主人公のアン、だけど、……、あれ…この二人何かおかしい…ということに気付いていくんです。そうすると“ファニーゲーム”のはじまりです。この冷静さ、現実感が異様に恐かった。
この映画はドイツ出身のミヒャエル・ハケネ監督自身が撮った1997年の同名「ファニーゲーム」というオーストリア映画をハリウッドで2007年に同じくハケネ監督がメガフォンを取り作った映画ということですが、オリジナル版は残念ながら観ていないのですが、10年前とは言えど、「ファニーゲーム」っていう映画がヤバイらしいという噂は聞いていました。そのころからずっと引きずっていたファニーゲームという映画。主演は製作総指揮もしているナオミ・ワッツ。ナイスなキャスティング、というよりもナオミ・ワッツがやりたかったんですかね?でも映画の中では暴力の雨、そしてナオミは屈辱を受けるシーンも…、もう動悸が激しくなります。役名もオリジナルと同系の名前で夫ジョージを演ずるはティム・ロス、そして別荘にやってくる危険な青年二人組をマイケル・ピットとデヴォン・ギアハートという若手が…、この二人のキャラクターは映画を観てる側からすると相当憎い役なんですけど、その憎さを醸すのが上手な二人です。
もちろん監督の技も相当で、綿密に考え込まれた恐怖演出、カメラアングル、セリフ回し、そしてとことんリアリティにこだわった演出なども恐怖の真骨頂へといざないます。たとえば鉄パイプで犯人の頭を殴ったら犯人は気絶する、みたいな嘘っぽい場面はないんです。暴行を受けガムテープで両手両足縛られたナオミ・ワッツが起き上がるおよそ3分間すべて観せるんです。はっきりしたことは言えないけど、たぶん…今まで、観てきた映画の中で一番恐いと思った映画かも知れない。
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