
THE OTHER MAN 評価 7
リーアム・ニーソン主演、ローラ・リニー、アントニオ・バンデラスも出演、アメリカ/イギリス映画「アザーマン-もう一人の男-」を観賞。アザーマン、もう一人の男のタイトルが意味するのは妻の、もう一人の男、つまり、愛人のこと。原作者はなんと前回観た
「愛を読むひと」のドイツ人作家ベルンハルト・シュリンク。監督は
「あるスキャンダルの覚え書き」のリチャード・エアーなる人。しかしながら日本では劇場公開されず、
ストレートレンタルで登場。「愛を読むひと」も「あるスキャンダルの覚え書き」もどちらも好きな作品です。
ロンドンでIT企業を経営しているピーターは靴のデザイナーでもある妻のコンピューターに“ラルフ”という名前の謎の人物からの熱烈な愛のメールを見つけてしまう。愛する妻の裏切りと謎のメールの差出人への怒りを覚えたピーターは会社のPCを悪用しメールの相手の住所を知る。そして男が住むイタリアまで怒りを抱え飛ぶのであった。というはじまり。
「96時間」では誘拐された娘を救出するため単身フランスまで乗り込む男を演じたリーアム・ニーソン。今度は妻の不倫相手をぶちのめしに一人イタリアへ。そこだけちょっと似てますが、「96時間」とはちょっと勝手が違います。夫を愛しているが不倫を隠し続けてきた妻を筆者も好きな女優ローラ・リニーが、そしてその不倫相手をアントニオ・バンデラスが演じています。バンデラスの演技の力なのか不明ですが、バンデラスが演じる愛人が妙に情けないですね。想像以上にバンデラスの役は情けない。
そんな男と妻の不倫の事実を確かめるため真相を突き止めるべくイタリアまで旅立つ映画で、サスペンスな映画でもありますが、原作がそういう構成なのかは分からないけど、物語の起承転結を敢えて入れ替え、観客の頭を上手く混乱させていますね。その演出があって、シンプルなストーリーがぐっと謎めきました。
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