FRANKLYN 評価 7
ライアン・フィリップ、エヴァ・グリーン、サム・ライリー共演、2008年イギリス映画「フランクリン(原題)」を観賞。
ライアン・フィリップと言えば美形、男前。「ラストサマー」でしょうか、「クルーエル・インテンションズ」で共演したリース・ウィザースプーンとの結婚も有名です。今は離婚していますが。あまり出演作に恵まれているとは言えなかったけど2005年の「クラッシュ」に出演以降、「父親たちの星条旗」「アメリカを売った男」
「ストップ・ロス 戦火の逃亡者」など良い作品への出演ばかりです。
フランス出身エヴァ・グリーンと言えば
「007 カジノロワイヤル」でしょうか、そのあと「ライラの冒険 黄金の羅針盤」にも登場。そんな彼女はこのイギリス映画では気だるい不気味な女を演じています。そして「コントロール」のサム・ライリー。
パラレル・ロンドン・近未来・ミステリーともいうべきか、不思議な映画です。現代のロンドンと未来なのか過去なのか美しくも残酷なミーンワイル・シティという架空の都市とをいったりきたりするミステリー。
登場人物はミーンワイル・シティで自らの敵を罰するマスクの男(ライアン・フィリップ)。そしてロンドンで自殺を図る学生(エヴァ・グリーン)。フィアンセに捨てられた傷を癒す男(サム・ライリー)。失踪した息子を捜す父親(ベルンハルト・ヒル)。この4人の関係が次第に結びついていくイングリッシュ・ミステリー・ドラマ。
ミーンワイル・シティは街並みもそこにいる群衆も美しくて暗い。そんな場面がずっと続くと思いきや現実世界のロンドンに度々戻されるので、なかなかミーンワイル・シティのマスクの男の物語に集中できない。淡々と物語は進み、なるほどな、と思わせるラストではあるけど、個人的には映画全部を好きにはなれないですね。