オススメ度★★★☆☆(2・9)
ドラゴンの赤ちゃんが可愛かった・・・・。
小説は読んでいません、でも映画を観て
15歳の少年が書いたと思うと、すごいと思う。日本で言う中2の年齢です。日本公開が12月16日、全米公開が12月15日、ほぼ同時上映、全米での興行成績が少し気になります。
遥か彼方に存在するアラゲイシア帝国、そこはかつて人間、ドワーフ、エルフが平和のもと共存していた、しかし、己の権力を得るため、ガルバトリックス王が世を支配するようになってからは、その国から平和が消滅していた。ある日、少年エラゴンは辺境の森で青い不思議な光を放つ石を見つける…、それはドラゴンの卵だったのだ…。
「ハリー・ポッター」「ロード・オブ・ザ・リング」「ナルニア国物語」と続いて、またファンタジー?と思ってしまいますが、映画は観たい人だけ観ればいいんです。僕は上記3作はどれも、シリーズごと好きです、すごい面白いと思います、ロード〜、ナルニア、はファンタジー小説の起源ともゆうべき、すべてのファンタジックな物語のお手本となるべきもので、映画化も小説の世界観をすごい丁寧に表現していて、先の展開に息を呑むような素晴らしいものだったし、ハリー・ポッターもイギリス人作家、
J・K・ローリングの素晴らしいアイデア、“魔法使いの学校”での少年ハリーの物語という先のファンタジーもお手本に踏まえ、尚且つオリジナルな表現で、映画化も毎回楽しい趣向で、こちらも大成功と言えますが、小説
「エラゴン」の映画化は製作を焦ってしまったのか、良くなかったと思います。
原作者(
クリストファー・パオリーニ)は「エラゴン」を書き始めた当初は15歳という若さ、母国アメリカでは続編エルデストもミリオンセラーを記録し、世界40各国以上で翻訳もされるという大ヒットを記録していますが・・・・映画のほうはと云うと・・・・
100分少々という上映時間、観易い時間ですが、あの分厚い小説を100分にまとめられますでしょうか?
主人公エラゴン(
エド・スペリーアス)が農家の子供から、英雄的存在に成長するまでの展開が余りにも速い、速いだけならともかく、勇者として成長していく過程が、あまりにもシーンとして登場していないです、次のシーンではいつの間にか強くなっていて、次のシーンではいつの間にか魔法を自在に操れるようになっている、
感情移入する隙がなかったです。
そして物語の展開、先の展開に驚いたり、緊張したり、興奮したりが一切なかったです(個人的に、ですが)先の決められた展開をただ眺めているような心境でした。
また何よりもがっかりな気持ちにさせたのが、ハリーポッター、ロード・オブ・ザ・リングにそのまま影響されたシーンの数々、まさに
(ハリー+ロード÷2)。壮大なスケールの背景をバックに馬を走らせるシーン、そこに流れるロードに似せたようなBGM、はじめてドラゴンに乗る場面なんかも、ハリーがはじめてホウキに乗る場面と重なりました、さらに、ガルバトリックス王の第一の手下ダーザというキャラクターの立ち居地、外見が
ロード・オブ・ザ・リングの蛇の舌グリマとかなりかぶっていて個人的に一番気になりました。ファンタジー小説の映画化といえども、もっと個性を出せたはずです。
唯一他者と違いを持っているのがメインのドラゴンという存在、他の作品にもドラゴンは勿論登場しますが、それは一瞬で、エラゴンのようにドラゴンと友情を育んでいる場面が目に新しかったです。
一番役者の中で期待していた、悪の王ガルバトリックス役の
ジョン・マルコヴィッチも今回はまだ出番が少なかったです。
ヒロイン、アーリアを演じているのが続編も製作されるシリーズ、
バイオハザード アポカリプス(3★)のジル・バレンタイン役で評判の良かった
シエンナ・ギロリー。
やっぱり一番好きなシーンはドラゴン(サフィラ)の赤ちゃんが生まれるところです。CGはとても綺麗で細密です。
エラゴン 遺志を継ぐ者
エラゴン 遺志を継ぐ者 サントラ
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