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REDBELT 評価 7
“レッドベルト”とはその名の通り“赤帯”を指す言葉のようですが、赤帯とは柔道で言うところの最高位を示す帯色のようで、黒帯の上のレベルの人が締めることを許された帯のようです。2008年全米公開の映画「レッドベルト 傷だらけのファイター」は日本では劇場公開なしのストレートレンタル作品で、少し前にレンタルされたばかりの新作です。
格闘ドラマと表現すればいいのか、この映画で扱われている格闘技は柔道、ではなく柔術。しかも映画の中ではオリジナリティあふれる変わったハンディキャップルールを採用した特殊な柔術なので、その点はちょっと不満。特に格闘技好きにはあまり好かれないかもなので、格闘映画としては致命的かも。ただスティーブン・キングが2008年のベスト映画10で2008年の9位に選んだだけあって、映画としてはストーリーが良く出来ていて見応えはあり、主演のキウェテル・イジョフォーの存在もグー。
単なる格闘アクションではなく格闘ドラマといった感じでドラマ性が高く、それぞれの登場人物の役割とか、ストーリーの運び方とかが良く考えられていてドラマの部分は◎です。
主演のキウェテル・イジョフォーいろいろな映画に出演しているけど、2005年の映画「キンキーブーツ」のニューハーフの役が印象的。その他の出演者はブラジル映画「シティ・オブ・ゴッド」で注目されその後ハリウッド作品「アイ・アム・レジェンド」「ブラインドネス」と出演しているアリス・ブラガ。ティム・アレンが笑いまったくなしの演技で出演していたり、脇役で格闘家のエンセン井上が登場していたり、マジシャンのセロが出ていたりと役者だけでも楽しめる映画です。セロの苗字はタカヤマらしい。
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次郎長三国志(2008) 評価 7
洋画を割と多めに鑑賞している弊ブログではちょっと珍しいチョイスな映画の鑑賞です。2008年公開マキノ雅彦こと津川雅彦監督の監督第二作目「次郎長三国志」です。こちらは1950年代に作られたマキノ雅彦監督の叔父マキノ雅弘の次郎長三国志シリーズのリメイクということになるのでしょうか。
時代劇、チャンバラ、清水の次郎長、確かにいつもならあまり手に取らない映画の類いですが、実は劇場公開時から観たかったんです。実は時代劇好きなんです。子供のころから良くテレビで観てました。「水戸黄門」はもちろん、「暴れん坊将軍」「三匹が斬る!」「遠山の金さん」など最近はめっきり観てませんが、NHK大河も、最近の作品はあまり好みじゃないので観ませんが、少し前なら忠臣蔵の事件を描いた「元禄繚乱」などが好きです。
そしてもう一つこの映画を観たいと思った理由。それは豪華で好きな俳優たちのキャスティング。津川雅彦さんがキャストを選んだのでしょうか、女優さんのキャスティングが個人的に「次郎長三国志」は滅茶苦茶ヒットなんです。鈴木京香、木村佳乃、高岡早紀、ともさかりえ、前田亜季、とよた真帆、そしてそして、いしのようこ…、結構映画ならではの贅沢な俳優の使い方が多く、有名俳優でもチョイ役が多いんですけど、いしのようこ、さんは大好きで、「志村けんのだいじょうぶだぁ」世代の筆者にとってはワンダフルです。
そして大物俳優津川雅彦の顔の広さ、人望の厚さをフルに活かしたかは定かではありませんが、そんなマキノ雅彦作品に参加しているその他の俳優も豪華、まず清水次郎長を演じるのが、第一回監督作品「寝ずの番」にも出演している中井貴一、岸部一徳、他にビッグなキャストは、佐藤浩市、大友康平、西岡徳馬、竹内力、など多数、また北村一輝、温水洋一、笹野高史、など最近ひっぱりだこの人気俳優もキャスティングされ、また草村礼子、近藤芳正、六平直政、木下ほうか、螢雪次朗、など名脇役たちに加え、津川さんの兄、長門裕之、妻、朝丘雪路、娘、真由子、などファミリーも大集合で、ほんとキャストだけ観ても楽しめます。
ただ映画は126分ということで内容からして半ば若干退屈に感じましたが、ボリュームあるキャスティングなのでドンマイでしょう。あと“清水の次郎長”という言葉は良く耳にしますが、実際どんな人物なのかというのは恥ずかしながら映画を観るまで知りませんでした。なので次郎長一家というものが元祖ヤクザのような生業だというのも観てから初めて知ったので、「あ…そうなんだ…」と、ちょっと面喰いました。
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