STAR TREK 評価 7
TVシリーズ「LOST」や
「M:I:III」「クローバーフィールド」のヒットメーカー、J・J・エイブラムスが監督を務めた有名SF・TVシリーズの通産11作目の映画版「スター・トレック」を鑑賞。
映画は続編という形状ではなくリメイク。特に原作シリーズのファンではないと公言しているエイブラムス監督が過去の作品の魅力は残しつつも昔からのファンや、原作をまったく知らない人たちでも楽しめるように、現代流にエイブラムス風にアレンジを加えたSF超大作が「スタートレック」である。
率直なところ「楽しめた」。
“カーク船長”“ミスター・スポック”名前やキャラクターの顔ぐらいは知っていた筆者、でもオリジナルのドラマは全く観ていない。唯一「スター・トレック」を少し実感したのは1999年のSFコメディ、ティム・アレン主演の「ギャラクシー・クエスト」だ。こちらは有名俳優がこぞって出演して往年のSFドラマ「スター・トレック」を大いに皮肉るという映画で、筆者はこの映画がとても好きです。
しかし今回の映画はそんなコメディな要素はなくいたって大真面目。真面目な顔してキャストがカラフルなオリジナルを大切にしたスーツを着て、必至になって地球を救うために頑張るのである。そんな本来ダサくて、現代的ではないシチュエーション映画にも関わらないのに、これが以外とカッコいいのである。
冒頭のタイトルバックまでに繋がるシーンは感動的でさえありました。とはいっても古い古いSF映画の肝となる部分はそのまま残してあるので、多少は、ダサく、変に感じるところも無い訳ではないのですが…。
そいてこの映画の一番の見所は筆者は、キャストであると思います。それぞれ映画やドラマ出演はあるけど、誰しも大スターではない、そんなフレッシュなキャストであるけど、実力派で、個性的で、魅力的なキャストなんです。主人公カークを演じたクリス・パインは最も魅力的でした。
「スモーキン・エース」に出ていたらしいけど、ちょっと思い出せない。そしてスポックを演じているザカリー・クイントという俳優、初めて観る人かな、と思って出演歴を調べてみると「24シーズン3」アダム・カウフマン役と…、そこで繋がりました。あいつが、スポックだったのか、「24」のときも鼻と口が特徴的だったのですごい印象に残る顔だったんですけど、まさか新星ミスター・スポックに抜擢されたとは…、彼は次世代のスポックを演じるために生まれてきた男といっても過言ではありませんでした。そしてフレッシュなメイン・キャストで前々から好きな役者が2人。
「ゲス・フー/招かれざる恋人」や
「バンテージ・ポイント」にもアナウンサー役で少し出演していたゾーイ・サルダナ。
「アメリカン・ドリームズ」や
「キミに逢えたら!」にもゲストで出演していたジョン・チョウ。他にも
「ショーン・オブ・ザ・デッド」のサイモン・ペッグ、最近は
「旅するジーンズと19歳の旅立ち」「G.I.ジョー」など人気作品に出演し、傍ら「P2」などのホラー映画で主演を射止めている若手美人女優レイチェル・ニコルズなんかも、またまた超脇役で登場しちゃったりで、そんな所も楽しめます。今回レイチェル・ニコルズは皮膚の色が緑色の異星人の血を引いた女の子の役です。
そんなフレッシュなメンバーがメインの新星「スター・トレック」も周りはウィノナ・ライダーや意外なキャラで登場のエリック・バナなどビッグな顔も拝めます。また初代ミスター・スポックを演じたレナード・ニモイという俳優も出演したり、サービス精神旺盛な作品だなーと感じました。
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