BRIDESHEAD REVISITED 評価 8
同名小説、日本題は“ブライズヘッドふたたび”というイギリス文学を代表すると言われている有名小説の映画化「情愛と友情」を鑑賞。原題と原作の日本タイトルは同じ意味合いですが、映画化の邦題が「情愛と友情」とちょっと唐突です。
作品はとっても骨太でイギリスイギリスした高貴な社交界で繰り広げられる甘美で不埒な情愛物語。同性愛ありき、略奪愛ありき。尚且つ物語の根底にあり、重要なテーマとなっているのがカトリック宗教。神の教えを厳格に守る女性に翻弄される家族たちの物語でもあります。
けれども日本では
劇場未公開ストレートレンタルの作品です。イギリスは勿論、全米でも公開されなかなかの集客となっているようです。
そんな骨太原作を映画化したのは
「キンキー・ブーツ」の監督(ジュリアン・ジャロルド)。カトリック宗教を遵守する厳格な女性をイギリスの名女優エマ・トンプソンが演じています。どちらかというとコメディエンヌなイメージのあるエマ・トンプソンのシリアスで冷酷な演技も一興。その夫にこちらもイギリスの名優マイケル・ガンボン。エマもマイケルもハリポタですね。流石イギリス。
そしてメーンの若者たちを演じているのが
「ウォッチメン」でオジマンディアスとかいう訳の分からない奴を演じていたマシュー・グード。彼が主人公。そしてマシュー・グード演じるチャールズと同性愛的な関係を持つ青年を演じているのが
「パフューム ある人殺しの物語」の主役が高評価のベン・ウィショー。中性的でちょっとオネエなキャラで登場したから予想外でちょっとびっくりしたけどそれでも流石ベン・ウィショー、見事役を自分の物にして完全に役になりきってました。そしてチャールズとまたまた関係を持ってしまう、しかもベン・ウィショー演じるセバスチャンの妹を演じているのが
「ある公爵夫人の生涯」にもキーラを裏切るちょい悪女な役で出演しているヘイリー・アトウェル。などイギリス映画なので役者は勿論イギリスイギリスでした。
物語の舞台“ブライズヘッド”と呼ばれる物語の家族が暮らす土地、屋敷の美しいことはさることながら建築物、景色、などカメラワークも美しい映画です。
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