BURIED 評価 6
ホラーではありまえんが、ジャンルは何でしょう。生き埋めスリラー?。日本でも一部劇場で公開されたライアン・レイノルズ主演[リミット]を観賞。主人公はアメリカ人で言語も当然英語ですが、監督、製作はスペイン映画。映画本編ほぼ全編生き埋めの棺桶1シチュエーションのスリラーということで話題の映画です。舞台は棺桶のみ。出演者も声の出演を除けばほぼライアン・レイノルズただ一人。というかなり奇をてらった映画。
イラクでトラックの運転手として働いていたというポール・コンロイは目を覚ます。そこは暗闇。トラックチームが何者かに襲撃を受けたことは記憶にある。自前のライターで灯りを灯すと、どうやら棺桶のようなものに入れられ地中に埋められたらしい。狭い空間で恐怖におののくコンロイ。どうにか脱出を試みるが手立てはない。箱内で他人の携帯電話を発見し、家族や知人に電話するが不在だったり、相手にされなかったり、アメリカの緊急関連のダイアルにも掛けるが、たらい回しにされる。そして犯人とおぼしき謎の男から着信が…。
という始まり。なかなか話題の映画で一部では評価されている節もある映画だが、個人的には満足度は低い。割と地味目な映画だがそこへ相手ハリウッドの人気俳優ライアン・レイノルズを起用。レイノルズは今度DCコミックのヒーロー「グリーン・ランタン」も演じますね。
まさに殆ど棺桶だけのシーンだけど、そこを飽きさせないようにいろいろ趣向を凝らしている展開は好感が持てるけど、ちょっと不自然だったり、実際このような事件が起きるのであれば犯人の意図にちょっとだけ疑問もある。しかしエンターテイメントですから、そこはケチを言わず、楽しんだほうが観る側としてはお得なのかも知れない。
地中に埋まった棺桶は本来暗闇なので“灯り”というアイテムを使用しないと、映画にならなくなります。そこで登場するのがライター、懐中電灯、携帯電話の灯りなどなど。その他にもいくつかアイテムが登場します。映画前半は、棺桶に閉じ込められた男の恐怖やリアリティを演出するため、懐中電灯などは箱の隅っこの隠されてて、ライターだけの灯りで映画を観ます。なのでライターの不安定な灯りがチラチラして、よく消えたり、でちょっと観づらい、でもライターでやりたい気持ちはよくわかる。でも犯人が要求に使うケータイや懐中電灯などが足元のほうに置かれてるのは多少不自然なんですけどね。でもイラク、テロリスト恐いなというイメージも湧きました。
近年のホラー映画はこういったユニークな奇をたらったかのような映画が多くなってきましたね。昔から奇をてらったホラーはないことはないと思いますが、最近は多いと思います。
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