HUGO 評価 8 第84回アカデミー賞11部門という最多ノミネートを果たしたマーティン・スコセッシ監督の「ヒューゴの不思議な発明」を鑑賞。結果は撮影賞、美術賞、視覚効果賞、音響編集賞、音響調整賞という5部門受賞。映画から煌めきが放たれているような映画で、とても胸躍る作品ですが、俳優賞にノミネートが無く、鑑賞してみてもとても楽しい映画ではあるけど、本年度最高峰とまでは感じなかったので作品賞受賞は難しいと思いました。しかし賞は後付でしかなく、鼻から賞狙いで作り上げた作品はきっと白々しく目が当てられないと思うし、スコセッシ監督もこれでアカデミー獲ってやるといういやらしい考えはないと思いますし、残酷な描写はなく、こんなにファンタジーな作品で11部門ノミネートは大快挙だと思います。スコセッシ監督の前作「シャッター・アイランド」もアカデミーノミネート作品とは異なるかも知れないけど、個人的には「ヒューゴの不思議な発明」と同じくらい良作だと思います。
こちらは上記の作品に比べれば注目度は低いかも知れないけど、個人的には非常に気になる作品。インキーパー。宿主、宿の持ち主とうい意味ですが、監督はタイ・ウェストという人で、監督の前作2009年頃の「The House Of The Devil」はポスターから映像、時代設定まで70年代のホラー映画をイメージした異色作で、筆者もとても興味を持った一作。その監督の新作で、しかもポスターがまたまたレトロで好みだったので、やはり観てみたい作品ですね。ただ今作は時代設定は原題かな。でもレトロ。
LET ME IN 評価 8 2008年のスウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」の2010年アメリカリメイク作品「モールス」を観賞しました。モールスは今年に入ってから観賞。ちょうど一年前くらいですね「ぼくのエリ」を観たのは、それはもう残酷で美しい映画で、とても良かったのですが、すかさずアメリカがリメイク。監督は「クローバーフィールド」のマット・リーヴスで、作家スティーブン・キングは2010年のベスト映画に挙げるほど。確かに「ぼくのエリ」は素晴らしかったけど、すかさず作ったリメイクがどんなもんなんだ、と思って観賞しましたが、これがこれが、なかなか忠実。空気感は似通ってました。ただオリジナルのほうが個人的にはも少し映像が幻想的で、少年少女の孤独が際立ってて、且つ恐ろしく、また音楽が印象的だと思いました。でもこりらのリメイクはリメイクとしては問題なく、だと思います。それにオリジナルより、アメリカ好みにした結果なのか、真実が分かりやすくできてます。でも傑作をリメイクしてるんだから良くて当たり前、な部分もあるのだけれど。