STRAW DOGS 評価 6
すっかり放置ぎみになってしまって申し訳ありません。最近は身近に映画館という存在があるのに、劇場で全く映画を観てなく(プロメテウス)はきっと観る。かなり話題作も逃してしまいました。レンタルも感想を書いていないものが溜まってしまってますが新たに観たのはあまりないです。ツイッターでは観た直後に簡単な感想を逐一つぶやいてますが…。
それでは観たのは少し前ですが「わらの犬」の感想です。こちらは1971年若きダスティン・ホフマン主演のサイコサスペンスを2011年アメリカでリメイクした作品です。比較的新しい映画ですが日本では劇場スルーでレンタルされました。例によってオリジナルは観ておりません。
ロサンゼルス住まいのTVドラマの脚本家デヴィッドとエイミーは静かな環境を求めミシシッピ州の田舎町へ越してくる。その町は現在デヴィッドのドラマで端役で出演中のエイミーの故郷であり、エイミーの家族が住んでいた家に二人は住むことにした。その田舎町はよそ者には不親切な空気が漂っている。町につくなり二人は若いころエイミーの恋人だった男と出会う。デヴィッドは家の改修を地元の大工であるその男に頼むが、男と大工の仲間たちはデヴィッドを心では馬鹿にし、エイミーを厭らしい目で見、男たちとデヴィッドの確執は徐々に開き始め、ついには…。
という物語。クライマックスまで、かなり物語的には平坦です。特に何も起こらない。でも逆にその何も起こらないが、閉鎖的な田舎町での陰湿さを強調している節もありますが、特に何も起こらず、地元に慣れようとする都会っ子のデヴィッドと田舎の粗雑な男たちの軋轢が描かれているという感じですね。
淡々と引っ張って引っ張って、ラストにドカン!とぶちまける感じは確かに痛快な感じでしたが、誰でも楽しめる映画ではないでしょう。
ダスティン・ホフマンが演じていた主人公は2011年版ではジェームズ・マーズデンが演じています。良い感じに田舎男とは違う都会っ子(モヤシっ子)感が出てました。この演出がこの作品のキモですね、モヤシっ子と馬鹿にされてた都会男が嫌がらせのすえにドカン!イッテシマウ…という作品。ヒロインのケイト・ボスワースは綺麗だった、それともう一人重要なキャラクター、役名は忘れたけど田舎町の粗暴な男のリーダー格を演じているアレキサンダー・スカルスガルド。彼には「メランコリア」のなよっとした新郎のキャラの印象があったので、この映画でのキャラはギャップがあって、余計恐く感じられ、ナイスキャスティングでした。
左 2011年版 右 1971年番
オリジナルを意識したこんなポスターもあります。
ストロー・ドッグ(わらの犬)は中国のお祭りで使われるワラを編んで作られた犬の形の祭具のことらしいですね。劇中では過去にラグビーで田舎町の英雄扱いだった男たちを、祭の最中は重宝されるが祭が終わればゴミになるワラの犬とを比較するセリフがありました。
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