REBECCA 評価 8
映画『レベッカ』(1940)鑑賞。言わずと知れたヒッチコック作品。大富豪と結婚した若い女、今は亡き前妻レベッカの言い知れぬ影が彼女を苦しめる。美男美女の夫婦、豪奢な屋敷、敵意剥き出しのメイド、明かされる真相。これが1940年の映画なんて。ダンヴァース夫人、マンダレー
@otomura2 親のいないマリアンはヴァン・ホッパー夫人の付き人としてモンテカルロのホテルへやってきていた。そこで出会ったイギリスの大金持ちマキシムに恋をしたマリアンはマキシムに気に入られプロポーズを受ける。マキシムの前妻は1年前のヨットの事故で亡くなっていたのだ。噂では前妻レベッカは絶世の美女だったという。身分の低いマリアンと名家の跡取りマキシムは彼の実家の屋敷マンダレーで夫婦生活を始める。しかしマキシムは妻に関わる話題には口を閉ざし、メイドからもよそよそしい扱いを受ける。
という始まり。タイトルが良い。最近、旧作映画を立て続けに観てますが、ただ適当に漁っている訳ではなく、アメリカまたはイギリス映画で、スターが出てて、名作、傑作だと言われていて、サスペンス絡み、そして何よりタイトルが気に入った作品だけに限って鑑賞しています。タイトルはやっぱり重要ですよ。内容がおもしろくてもタイトルとかポスター、パッケージに興味が持てなかったらまず手にも取りませんからね。ちなみに最近鑑賞した「幌馬車」、「ガス燈」などは完全にタイトルで選んでいます。
旧作の傑作ばかり観ていると新作への興味が薄れてくるからある意味危険です。観終わったあとの満足感があります。
しかしアルフレッド・ヒッチコックの映画「レベッカ」は数年前からずっと観たかった作品。ヒッチコック、アメリカ渡米第一弾作品ということでやっと鑑賞しました。
上のポスターの絵はなんかちょっとだけ違う気もしますが、劇中名前の出ない玉の輿の主人公のマリアンを演じるジョーン・フォンテイン、名家の御曹司マキシムを演じるローレンス・オリヴィエ、この二人がまず美男美女でお似合いですね。昔の映画は最近観た「ガス燈」、「情婦」もそうだけどサスペンスな映画だけど恋愛の場面はとってもロマンチックに描かれてますよね。
この二人の次に強烈なインパクトを残すキャラが大邸宅マンダレーで働くメイドの長ダンヴァース夫人。この人の不気味な存在感、不気味な表情、これがレベッカを語る上で欠かせない要素ですね。
映画には回想シーンも何も一切登場しない前妻レベッカ、誰もが讃える美貌の持ち主、しかし登場しない、死んでしまった人間の余韻と影響だけが主人公にまとわりつく恐怖の演出、素晴らしいです。
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