HITCHCOCK 評価 7
映画『ヒッチコック』鑑賞。久々の劇場鑑賞。つまらないんじゃないけどウハウハしなかった。なんかどれも中途半端に思えて。ヒッチコックの人柄と年配夫婦のラブストーリーがメインの映画だということに気づくのが遅すぎた。一瞬映る『ヒッチコック』版サイコのキャストの広告看板とかには感動した。
@otomura2 1959年。「北北西に進路を取れ」が封切られ大評判。ヒッチコック監督さっそく人々を驚かす新たな映画の題材探しを
始める。彼が注目したのは数年前に起こった殺人鬼エド・ゲインによる凄惨な殺人事件を書いた小説「サイコ」。彼を今までサポートし続けてきた映画編集者、脚本家でもあるヒッチコックの妻アルマはこの原作の映画化に不満げ。案の定映画会社ものってこない。どうしてもこの映画を撮りたいヒッチコック監督は自腹を切って撮影に挑むのだが、費用、時間、映倫、女優、妻の怪しい行動「サイコ」完成までに幾多の困難が付きまとう。
という物語。アンソニー・ホプキンスとヘレン・ミレンの存在が良いだけに個人的にもったいない印象の映画。ヒッチコックの秘書のような役柄のトニ・コレットも地味に良い。「サイコ」出演の女優役にスカーレット・ヨハンソン(ジャネット・リー役)、ジェシカ・ビール(ヴェラ・マイルズ役)などは豪華な感じがして嬉しいけれど、本人に特別似てるとも思えずそれ以上の感動はなかったです。
ヒッチコック監督が製作のあいまストレスかなんかで妄想してしまうエド・ゲイン登場のシーン。あれが個人的には邪魔でしようがなかった。突然物語に入り込んできてせっかくの偉人者の映画が若干胡散臭くなっている印象、それと編集もアカデミー賞を狙った映画だったのは分かりませんがこの手の映画にしてはシーンの流れが雑な気も。あと細かいところで気になっていまったのが効果音。映画内の服のすれる音、靴音、食器、家具の音など95%以上は映像のあとにシーンに合わせて足している音ですが、この映画はちょっと音が大袈裟でへたくそな感じもありましたね〜。
だけれど筆者はヒッチコック監督の映画は数本観ている程度ですが、ヒッチコック監督の人柄、仕事ぶり、性格、「サイコ」が出来上がるまでの困難、妻アルマの貢献、などはまったく無知でしたので、この映画ではそれらがメインの映画なので、新たに知ることのできる要素もいっぱいなので、楽しみポイントもなきにしもあらずでした。
この映画にも原作があるので、好き勝手なことはできないと思いますが、今度はもっと別の角度で、クールでコミックでコメディ、ちょっとやりすぎくらいのヒッチコック監督の映画史を描いた映画も観てみたいです。
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